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日本では、本州中部以南に留鳥として生息する。近年生息数は減少しているが、分布域は拡大傾向にあり、宮城県、山形県で繁殖が確認されている。一部の個体は、冬季南方へ渡る。メスのほうがやや大きい。オスメスとも目のまわりが勾玉のような模様(アイリング)でふちどられ、胸にきれこむような細い模様があり、腹が白い。くちばしと足は長いが首が太くて短いので、ずんぐりした体格にみえる。鳥類の中では珍しく、メスのほうが羽色が目立つ。オスはくすんだ灰緑色に黄褐色のまだら模様がある地味な羽色で、勾玉模様と胸の模様も黄褐色だが、メスはのどが赤褐色で、勾玉模様と胸の模様があざやかな白である。水田や湿地、河川の岸など、淡水の水辺に生息する。非繁殖期は小さな群れを形成していることが多い。夜行性で、夜になると水辺を歩き回って餌を探す。動きはあまり活発ではなく、警戒心が強い。タマシギは、鳥類としては少数派である一妻多夫である。産卵後はメスは巣を離れ、別のオスを求めてディスプレイを行う。残された雄は抱卵と育雛を1羽で行う。
分類:チドリ目タマシギ科 |